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2017年12月23日土曜日

中居林えんぶり組が「中居林産」のお米で餅つき大会。八戸えんぶりへの思い新たに。


中居林えんぶり組の餅つきに参加しました。
12月末、代表的なえんぶり組の一つ「中居林えんぶり組」が餅つき大会を開きました。
親方衆も、太夫の面々も、囃子方も、そして子供たちも一緒になって餅をつき、来る2018年の「八戸えんぶり」に向けて思いを新たにしていました。

よいしょ!よいしょ!
中居林産の米で、太夫や子供たちが餅をつく。
この餅つき大会は今年で8回目。中居林えんぶり組で烏帽子を被って舞う「太夫(たゆう)」の皆さんの呼びかけで始まったそうです。
使用する米は、なんと地元中居林で作られたお米。えんぶり組のFさん方で作られた米を使って、太夫や子供たちがぺったんぺったんと音をたてながら餅をついていました。


太夫主催の収穫感謝祭!こりゃたまらん!
えんぶりは、八戸地方に伝わる伝統芸能。この地方で最大の規模を誇る「八戸えんぶり」は毎年2月17日から20日まで行われます。
何を隠そう、この「えんぶり」で烏帽子を被った太夫がたちが舞うのは田植えの所作。
今年一年の豊年満作を願って行われる儀式的なお祭りです。


太夫の皆さんの呼びかけで始まったこの餅つき大会は、今年一年の豊作を実感できるものすんごくすんばらしい企画だと思います!
田植えの所作の伝統芸能に携わる皆さんが、実際に地元でとれたお米を使って餅つきをするんですもの。こりゃ
もうたまらん!ってなるわけです。
えんぶりの主役である「藤九郎」を演じる人が餅つきをするなんて、ほら、なんていうか、えんぶりを知っている人にとっては感動的な場面ですよほんと。
えんぶりを披露している最中とは違って、餅つきの慣れない手つきも、ス、テ、キ♪



親方衆は、慣れた手つきで生き生きと餅をつきます。もうこれ、円ぶりの演目に加えてもいいんじゃね?ってくらい素敵です。


つき終えたお持ちは、屯所の中に持ち込んで四角く切り分けます。
みなさんとっても楽しそう。


そして、出来上がったお持ちで、お雑煮やおはぎを作って食べます。
田植えの祭りに携わる皆さんがついたお餅!なんてすばらしいんでしょう。


そしてえんぶりには日本酒もつきもの。こちらも青森県を代表する地酒「桃川」です。最高の組み合わせです。
桃川の深みのあるあっさり感が、好きです。大好き。
僕は車だったので、今回は我慢・・・!!


豊年を願って始まった一年を、
地元産のお米を食して締めくくる。
えんぶりに携わる方々の姿を拝見していると、人々の営みが見えてきます。
800年も前から続く豊年祈願の「八戸えんぶり」。
それを受け継ぐ現代に生きる人たちが、豊年に感謝して喜びながらお米を食している姿は、感動的。
今回の餅つき大会はスタートして8年目。長い歴史から見ればまだ日が浅いですが、こうやって新しい伝統が生まれていくんだろうな・・・という事を感じることができました。
えんぶりは人々の願いから生まれた祭りです。こんかいの餅つき大会では、その願いが田の神様に見事届き、こうして老いも若きも集ってお米を食す場面を目の当たりにすることができました。
とても素晴らしい場面だと思いました。
そして、来る新年と2月の八戸えんぶりに向けて思いを新たにする、、、心と心の触れ合いが八戸えんぶりを作っているのだと思います。
きっと来年も、中居林えんぶり組の皆さんは、願いと喜びに満ちた、美しい舞を見せてくださると思います。
お米から、この地域に生きる感動を感じることができた、素晴らしい時間でした。




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