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2012年11月18日日曜日

α77レビュー|何でも撮りたくなる最高の友達

α77を使い始めて5ヶ月。それは、最高の友人と過ごすこの上ない時間の連続。
SONYが満を持して世界に送り出したデジタル一眼中級機α77。"彼”との出会いから、5ヶ月が経ちました。
この記事では、このカメラと共に写した写真や動画をご紹介しながら、α77を実際に使用した感覚を振り返って行きます。
「癖が多く使いにくい」と言われているα77ですが、初心者の僕でも難なく使用する事が出来ています。
この5ヶ月で撮影した写真をご覧頂きながら、「癖が多い」という誤解を解いていただければと思います。
ご質問はコメント欄から是非どうぞ。
「もっと読む」から続きをどうぞ。



【最新レビューのお知らせ!!2014/1/14】
このレビューは2011年に書いたものです。
2014年1月に、このカメラを2年間使用した感想を改めてレビューとしてまとめました!
▼最新レビューも是非ご覧下さい!!▼

 このレビューは、数値的な根拠に基づくものではありません。
画質や性能を検証するための撮影等も行っておりません。
この5ヶ月間僕が撮影した写真をご覧頂きながら、その感想を振り返って行くものです。
α77の購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
初心者の視点から見たレビューであることをご了承の上、ご覧下さい。

「ピーキング」で、マニュアルフォーカスが身近になる。月の撮影にも。
「ピーキング」を使えば、誰でも比較的簡単にマニュアルフォーカスの撮影が出来ます。
この機能は、ピントが合っている部分を赤・黄色・白のいずれかの色で表示すると言うもの。
例えばお花の撮影の場合「雄しべや雌しべにピントが合わない!」なんて時は、MFにすれば自動的に「ピーキング」が起動。
ピントリングをグルグルと回せば、ピントが合っているところに色が写ります。
「ここだ!」と思ったところでシャッターを切れば、上の写真ような写真をあっという間に撮ることが出来ます。

これまで使っていたα300では諦めていたマニュアルフォーカス。
・・・・マニュアルフォーカスって難しい・・・というイメージがα77でガラリと変わりました。
また、ピーキング機能は月の撮影にも威力を発揮します。詳しくはコチラ

高性能なライブビューとバリアングル液晶。どんな位置でも楽々撮影。
コケやキノコ等の低い場所にあるもの。ペットの撮影。前の人が邪魔で撮影出来ない・・・という時は、高速なAFとグネグネ動くバリアングル液晶が活躍します。
上の写真は写真仲間の皆さんと春の蔦沼周辺を見に行った時のもの。皆さんがファインダーをのぞいている横で、僕は楽な姿勢で撮影しました。

これまでの一眼とはちょっと違った操作感覚で楽々と撮影出来ます。
SONYの一眼はライブビューでのAFがとても早いので、バリアングル液晶との組み合わせは最高です。
ササッと撮りたい時はライブビュー&バリアングル液晶が役に立ちます。


2400万画素は伊達じゃない。大胆にトリミングしてもこの通り。
D800、D600、α99等のフルサイズ機には到底及びませんが・・・α77やα65に搭載された2400万画素のAPSCセンサーは非常に優秀だと思います。

実は上の写真、この写真をトリミングした物です。
思い切ってトリミングしても細かいところまでクッキリ。

高速AFは撮りたい瞬間を逃さない・・・カメラマンの腕が良ければ・・・。
古いα300からの乗り換えなので、驚くほどに早く感じました。
伺うところに寄ると、α65やα57等と比べても断然早いそうです。
上の写真はジャズライブの様子。トランぺッターが口に空気を含んで、
一気に吐き出そうとした瞬間を、α77はサッととらえてくれました。

明るいキットレンズは高速AFで音も静か。マクロ的な使い方も。
もしα77を購入するなら、レンズキットがオススメです。
α77のキットレンズは16-50mm F2.8 SSMという理想的な標準ズームレンズ。
静かで早いAFは感動的。明るいので暗いところでも大活躍。これ一本で大満足です。
明るいから、今まで撮影を諦めていた場面でもシャッタースピードが稼げます。
また、このレンズは結構"寄って"撮ることが出来るので、マクロ的な使い方もできます。
「AFだとピントが中々あわない!」という時はマニュアルフォーカスで撮影した方が断然楽。
このレンズ、バリアングル液晶、ピーキング機能を組み合せは、マクロ撮影を身近にします。

秒速12連写は驚きだが、長く続かない。
最高で秒速12連写という驚異的な性能を持つα77。
残念ながら、何秒間も連写で撮影する・・・という人には向きません。
使用するメモリーカードの性能にも寄りますが、RAW撮影ですと数秒しか持ちません。
僕は殆ど連写は使用しないので困ったことはありませんが、
高機能な連写性能を求めている人にはα77は適していません。

高感度撮影、普通に使っていて困る場面は殆どない。
有名な価格比較サイトではα77の高感度撮影時の画質について熱い議論が展開されていますが、全く持って心配する必要はないと思います。
上のひまわりの写真はISO1600で撮影。
よく見るとノイズが確認されますが、葉脈や毛もキレイに写っています。

価格比較サイトの書き込みを見た時は購入を躊躇しました。
しかし実際に使用してみると、必要十分な高感度耐性があることを実感しました。

ISO1000あたりまでなら問題の無い画質。
スナップ程度なら、撮影条件にもよりますがISO3200まで上げても良いと思います。
また、景色の撮影なら「マルチショットノイズリダクション」を使えば、ISO6400でもノイズを抑えた写真がとれます。

普段はAUTOのISO感度の範囲を100-800に設定しています。
ちょっと暗い結婚式場では100-3200。
真っ暗!あっ!三脚忘れてきちゃった!って時はISO6400で「マルチショットノイズリダクション」を使っています。
マルチショットノイズリダクションのISO感度はAUTOで設定した範囲で動作します。
2012/11/25追記・・・・室内の場合、条件によってはISO1000ではノイズが少なく、なぜかISO800の方がノイズが多く感じることがあるようです。
ただ、“使い物にならない”というレベルのノイズではありません。

以下に高感度で撮影した写真を幾つか載せておきます。ご参考にどうぞ。

ISO1600



ISO3200


以下の写真は「マルチショットノイズリダクション」で撮影
ISO6400(マルチショットノイズリダクション)


動画の撮影も、お手の物。
上の映像はα77とキットレンズで撮影したもの。
YouTubeアップロード用に画質は下げてありますが、元の映像はクッキリキレイに動きも滑らかです。
動画撮影機能を重視するならハンディカム等のビデオカメラの方が良いと思いますが、
α77の動画の質の高さは中々のもの、こだわりが無い限りは使って損は無いと思います。
α55ではセンサーが熱を発してしまうために撮影出来る時間に限りがありましたが、
α77はその問題が解決されているためか“撮影の強制終了”はまだ起こっていません。
また、手振れ補正に関しても中々の性能を持っていますし、音質も問題ありません。
マイク等の機器を繋げることも出来るので、ちょっと本格的な動画にも使えます。
キーレスポンス、問題なし。
これもインターネット上でよく話題に上っていましたが、ファームウェアのアップデートでキーレスポンスが遅い問題は解消しています。
僕が買った時点では既にこのファームウェアが適応されていて、“キーレスポンスが遅くて困る”という状況になったことは一度もありません。

嬉しいオマケ機能。スイングパノラマ。
最近のSONYのカメラに搭載されている機能「スイングパノラマ」。
この機能を使えば、広大な景色を広ーく撮影する事が出来ます。

カメラを左から右へ少しずつスライドさせるだけでこんな写真が撮れちゃう!
パソコンで合成する必要はありません。
そういえば最近iPhoneにも同じような機能が搭載されましたね。
あんな感じの写真が、一眼の画質で撮影出来ます。

まとめ。α77は写真を楽しくさせる新時代の一眼カメラ。
まだまだ言い足りないことは沢山ありますが。
結論を言いますと、このカメラを買って正解でした。
バリアングル液晶や高速AFは、撮りたい瞬間を逃すことがありません。
ピーキング機能は、マニュアルフォーカスのイメージを大きく変えます。
動画やスイングパノラマの機能は、撮影の幅を大きく広げます。

SONYの一眼のこれからの方向性を示した意欲作だと思います。

電子ファインダーに付いては特に触れませんでしたが、おそらく数年後には他社も電子ファインダーを使った機種を投入するかもしれませんね。

これまで価格サイトで多くの議論/異論があった高感度撮影時のノイズは、心配するほどではありません。
キーレスポンスの問題は、ファームウェアのアップデートで解消されています。

初心者はSONYを選ぶメリットが高い。
ここまで使いやすく、使い手を楽しませてくれる中級機があったでしょうか。
初心者の僕でもこれだけ簡単に奇麗な写真が撮れる・・・
もしこれが他社の中級機だったら、こうは行かないかもしれません。
誰でも使えるように作られていて、慣れてきたら中級機ならではの使い方に切り替えられる。
α77の魅力は、一眼カメラの初心者でも少し使い方を覚えればすぐに使い始められる点だと思います。
ミラーレスからの乗り換えにも最適だと思います。
一眼にしたい・・・と考えている方は、α57、α65、α77など、αシリーズを選ぶメリットはあると思います。
(ちょっと重いけど)

・・・僕は、α99が似合う男になりたい・・・です。

SONYに頑張ってほしいところ
僕はインターネット上でよく言われている“ソニー信者”ではありません。

コンピュータや携帯電話はAppleを使っているし、
テレビゲームや携帯ゲーム機においてはむしろ“アンチソニー派”です。

α77は新しい機能がてんこもりの意欲作ですから、まだまだ微調整が必要な部分があるのも本音。
特に連写の撮影時間に関しては、もう少し頑張っていただきたいところです。
高感度については、センサーの改良が進めば全く持って問題のないレベルに達するでしょう。

α77は、αのイメージを大きく変えた。
もし“癖がある”とすれば、CanonやNikon等の老舗メーカーのカメラを使ってこられた方々にとっては、SONYの一眼は異質で癖のあるカメラと言えるでしょう。
またコニカミノルタ時代からαを使ってこられた先輩方の中には、今の"SONYのα"に疑問を感じているかたもあるかもしれません。

しかしながら、これまでどのメーカーも挑戦してこなかった部分に積極的に取り組み、
先進の機能を上手くまとめた点は、「さすがSONY」だと思います。
このカメラを使う前までは、ネット上の様々な意見を目にしては「SONYのカメラはもうダメだ」と落胆していました。

しかしこのカメラに出会って、そのイメージは180度変わりました。

「SONYのモノ作りに対する熱意や精神は全く衰えていない」
ということをα77と共に日々感じています。
長く付き合いたい良い相棒です。このカメラを、僕は愛しています。



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